今日は試験布染めをしました。
ラックの水出し・煮出しの比較を主軸に置いて他は日本茜、桜、ヤエムグラで行いました。
ラックはよくパウダーやエキスで売られていますが、
今回は元の染料を砕いたもの(花没薬)で試してみます。
上の写真は両方共水出しですが、
ラック少量:酢少なめ ラック少量:酢多め
ラック多量:酢少なめ ラック多量:酢多め
で数時間置きます。
これと同じ分量で煮出しも行います。
加熱すると粘りが強くなり鍋やボウルにこびりつきます。
酢を多く入れた方が黄みがかったように感じました。
これで付着物を取り除いたのが染液です。
試験布を煮て、媒染をし、また液につけます。
↑比較です。
左が水出し、右が煮出したものです。
水出しは紫味の少ない鮮やかなピンク色です。
やはり煮出しの方が色が濃いですが、ラックに今までに感じていた
強烈な赤紫というイメージは無く綺麗なワインレッドでした。
↑全ての検証結果です。
ラックはこのあと二番液を取りました。
茜とヤエムグラは一番液と二番液で変化を見ました。
桜も新鮮な枝(生)と多少鮮度が落ちた枝(乾)とで比較しましたが、
鮮度による影響は今日はあまり感じられませんでした。
鮮度による影響は今日はあまり感じられませんでした。
今回は主にラックについてでしたが、
今後他の染料も色の変化を探る為に研究していきます。