2012年10月22日月曜日

桜 試験布染結果

先月ムクゲ公園で行った桜の試験布結果です。
比較内容は
1「品種の違い」
2「部位の違い」
3「一番液と二番液の違い」
4「処理の有効性の有無」

※1「品種の違い」について、
当然同じ桜と一言で言っても品種によって色の違いがあります。
染井吉野と寒桜の葉では寒桜の方が黄味あります。
 
他の染料でも色素量が多いと黄色く、薄いと赤くなる傾向があるので
寒桜の方が色素量が多いと思われます。
 
※2「部位の違い」について、
葉と枝での違いを見たのですが、
すべて葉は黄味が強く、枝は赤味が強い結果です。
 
1「品種の違い」に書いてあるように色素量を考えると
葉は枝に比べて多くの色素を溶出していると考えられます。
 
※3「一番液と二番液の違い」について、
葉に関して、色素量が減ったことで黄色→赤に変わった様です。
染め分けとして黄色く染めたい場合は一番液を
赤く染めたい場合は二番液を使うと良い事がわかります。
 
枝に関して、最初から黄色に成るほどの色素量を持っていないので
赤く染まっています。煮出す度に少しずつ薄くなっていくのでしょう。
 
※4「処理を行う事の有効性の有無」について、
一番液を取った後、しばらく置いたり、干したりすると
濃くなる染料いくつかあるので試してみました。
 
結果は全体的にただ薄くなり、する意味を感じません。
二番液を取る場合は続けて取ったほうがいいようです。

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